今年の1月から始まったフジテレビ昼の帯バラエティ番組『ぽかぽか』、皆さん見てますか？
僕はTBSラジオ『ハライチのターン!』のリスナーであり、そこで繰り広げられるハライチの会話の心地よさに魅了されているのですが、そんなハライチの空気感が毎日2時間贅沢に楽しめる『ぽかぽか』は見ないという選択肢はなく、TVerで毎日視聴し記録を残しております。
同様に帯のバラエティ番組といえば昨今のトレンドとしてはTBSの『ラヴィット!』の方が圧倒的に人気があるし、お笑い番組として比較した場合はラヴィットに軍配が上がりまくりだとは思っていますが、いちバラエティ番組として考えると、ぽかぽかにも独自の心地よさが満ちているように思います。ですがその心地よさは日々見ている視聴者以外には伝わっていない気がしており少し残念な気持ちもあります。
というわけで、普段見てない人にも心地よさがちょっとでも伝わればと、ゴールデンラヴィット!でやっている「もっとも忘れられないラヴィット」（通称MWL）と題してその年の名シーン20個をランキング形式で発表する企画の、ぽかぽか版を勝手に考えてみました。
集計期間は2023年1月9日の番組初回から12月22日まで。ラスト1週間はまだ観れてないので来年分に持ち越し！ランキングは完全に個人的な感覚で決めていることだけご了承ください。それでは20位から。
【第20位】長州力のバブルこうせん
4月13日（木）放送分。プロレスターの本間朋晃が、最新家電を説明書なしで正しく使えるかを試すVTRコーナー『新家電プロレス』での一幕。この回は特別に長州力が参戦。待機中、あまりに暇すぎて、ツバで作った泡をポコポコ飛ばし始めるシーンがめちゃ面白かったです。
【第18位】全然喋らない竹野内豊
1月13日（金）放送分。トークゲストとして呼ばれているにもかかわらず、「はい」か「いいえ」ぐらいの答えしか返さないし声もちっちゃいし、機嫌悪いのかな？と思わずにはいられない竹野内豊を選出。澤部がMCとして奮闘していたのがよくわかりました。この独特な空気、芸人が多いラヴィット!では見ることのできない空気で、見てて逆にワクワクしましたね。
【第17位】メシが止まらない野呂佳代
1月26日（木）放送分。まだ放送時間が3時間もあった頃、14時台は穴埋め的に『FNSおすすめジモTV』なるコーナーが放送されていました。FNS系列のローカル番組をそのまま再放送するというもので、どぶろっくが佐賀のローカル番組でゆるく下ネタを発してる様子がそのまま流され、ぽかぽかのスタジオで変な笑いが起こるなど、本人たちの意図にそぐわないであろうシーンを何回か見かけましたｗ この回では、岡山放送の『金バク』にて、女子アナと2人で食レポした野呂佳代の回がピックアップされており、アナウンサーと店主が喋っている途中でも構わずメシを食べ続ける様子に、島崎和歌子が気付いてスタジオで爆笑が巻き起こってましたｗｗ 野呂佳代は月曜日のコーナーレギュラーにも起用されているんですが、そこでもメシをがっつく様子が意図的に編集で残されているのもまた面白いです。
【第16位】誰がマキバオーだよ！誰がつの丸の描いた顔だよ！
6月1日（木）放送分。イケメン好きの岩井がテンション上がってる様子を楽しむ『箱の中身は何イケメン？』のコーナーに登場したイケメン俳優・永田崇人に「カッコいい」と褒められた岩井。いつも通りテンション上がってるところに「カッコよくねぇだろこんな奴！マキバオーみてぇな顔してるじゃねえか！（笑）」と澤部に水を差された岩井が、珍しく早口で「誰がマキバオーだよ！誰がマキバオーだよお前！つの丸の、誰が、誰が、つの丸の描いた顔だお前！」とツッコんだシーンをここで選出。
【第15位】澤部の引き摺り回し
11月17日（金）放送分。生放送中に、一般のちょいダサ夫婦をGU商品でオシャレにスタイリングするという企画の初回。ビフォー写真撮影のためスタジオ中央に寄った夫婦に岩井が混ざる…というちょっとしたボケに、澤部が引き摺り回して止める強すぎる制止を見せるｗｗ これ以降このコーナーで強すぎ制止は恒例になりました。またこの企画に出た家族の子供が、緊張を落ち着かせようとしてお兄ちゃんの股間に顔を埋めるシーンも好きでしたｗ
【第14位】35時間かけて見つけた澤部ファン
5月16日（火）放送分。暇な芸能人がいろんなことにチャレンジする『暇王』のコーナーで、「好きなお笑い芸人は？」と聞かれて「ハライチ澤部」と答える人を探すロケ。1回目はのべ26時間探すも見つからず！ｗ この日は2回目の調査で、1回目と合わせて36時間調査した結果なんとか発見。その澤部ファンはなぜか池にいたという謎のVTRの着地ｗ そりゃまあ、街中にハライチのファンってそんなにいないよな、というのを改めて実感した回だったな。自分もいざ聞かれたら霜降りを挙げるだろうしｗ なお澤部ファン調査はあまりに見つからなくて地元の埼玉まで行っても見つからなかったの逆にすごかったな。
（1回目の澤部ファン探しロケの模様はこちら↑）
【第13位】誰も知らない
7月18日（火）放送分。ぽいぽいトークのゲストは本並健治＆丸山桂里奈夫妻。スターウォーズのフィギュアを集めているのに映画は一度も見たことがない丸山。一度も見たことないのにこんなに好きなんだからこれが「本当の”好き”だ」と言い張る丸山の理論に共感できない一同。「ちょっと観てもらいたいなぁ、丸山さんに」と勧める澤部を岩井が捕まえる。観たことあるのか聞くと「私観たことないです（笑）」と白状ｗ そんな問い詰める側に回った岩井もいざ聞かれたら「あっ観たことないです（笑）」とこちらも白状ｗｗ 誰も観たことないのに問い詰めてるシーンが面白かったのでここで選出。
【第12位】知能が上がったユーミン
11月14日（火）放送分。この回は岩井が結婚を発表した翌日の放送ということもあり、記者会見OPやバックハグ再現の様子が話題になっていましたが、それよりも好きだったのはぽいぽいトークゲストの清水ミチコ。モノマネをした相手の特徴が憑依してくることがあり、ユーミンのモノマネをすると知能が上がった気になると語る。「ぽかぽかどうですか？」と振られた知能の上がったユーミンは、「そうですね、低次元な番組だと思ってます」と回答ｗｗ
【第11位】自分で結婚イジる岩井
12月20日（水）放送分。ぽいぽいトークゲストの藤あや子は2017年に24歳下の男性と結婚したと聞いた岩井が「年の差なんか関係ないですからねやっぱりね！」と共感を示す。しかし直後に「でも20近い差はちょっと、離れすぎてますね」と引き始めるｗ そこに澤部が「おめぇもだろバカッ！！」と吠えるｗｗ ここも面白かったですが、藤あや子ファンの絵が酷すぎたり、西山茉希が作ったクリスマスケーキをヤバい喩え方する神田愛花さんも相当好きでした。
【第10位】火起こし
7月28日（金）放送分。ロケ先で宿泊する時はfire stickが必要だと語る船越英一郎に、「ああー！火起こすやつ？」とアホ返答をかます岩井ｗｗ ラジオで「岩井無知くん」と言われるその様子が生放送で出てしまったシーンでした。このトーク中、美容に気を遣っているだろうというニュアンスで神田さんが『っぽい』フリップを出したんですが、その内容は「メンズエステには詳しいっぽい」ｗｗ 神田さんは天然で聞いてただけですが、色々察した澤部がすぐフリップを伏せさせるナイス判断を決めてたのも良かったｗ
【第9位】天狗とBluetoothで通話する神田うの
8月31日（木）放送分。過去に天狗だった芸能人が天狗のお面を被って登場しその正体を当てる『クイズあの頃わたし天狗でした』のコーナーの一幕。この回は神田愛花さんの代打で神田うのが登場。天狗芸能人のエピソードを聞いて1人で喋り続ける様子を「誰かと電話してんの？（笑）」「電話してたん？Bluetoothで電話してました？イヤホンつけてます？（笑）」とイジるハライチｗｗ 「下駄の電話」まで発展するところまで含めて凄く面白かったのでここで選出。
【第8位】おかあさん保険
3月27日（月）放送分。月曜メンバーが番組への愚痴を言い合う特別企画、最後は岩井の番。だが「メンバーとスタッフに感謝しかない」とズルい逃げ方をするｗ 「ほんとに一個文句があるとしたら楽しすぎるってことっ！」「ここに毎日平日来るのが楽しくてっ！むかつくぅ〜〜！！」と急に子供キャラになる岩井ｗｗ 愚痴を強いて言うならば、野呂佳代と菊地亜美の主婦昼飲みランチコーナーで、保険や積み立てNISAの話をしてる時は一切興味を持てない事を挙げる。給料は一旦母親の口座に預けて岩井はそこから決まった額をもらっていたり、一人暮らしの家など全ての手続きを母親にやってもらっているガチ子供の岩井にとっては興味が持てないのも納得ｗ 「全っ然興味ない。保険なんか自分で入んなくたっていいんだよ全部お母さんに任せときゃいいんだよっ！」「ぜーんぶお母さんがやってくれるんだからっ！」「俺はお母さん保険に入ってるのっ！」とマザコン男っぷりを炸裂させるシーン最高でしたｗｗ
【第7位】加護亜依とタバコ
6月5日（月）放送分。大喜利形式で奥様方の悩みに答える『家庭のお悩み解決!ベストアドバイザー』のコーナーのでの一幕。「ママ友に「コストコ一緒に行こう」と言わせない方法とは？」というお題に対して、加護亜依が「車内でタバコを吸いまくる！」と過去のスキャンダルを自らイジって爆笑をかっさらうｗ 「みんな忘れてますから！」とフォローに入るも本人は「思い出して！思い出して！」と言っているのも面白かった。なんで忘れてほしくないんだｗ
【第6位】なぜお笑いコンビはプライベートで会わなくなるのか？
2月8日（木）放送分。ぽいぽいトークゲストの伊藤沙莉は岩井と飲みに行く仲で、幼稚園からの友人である澤部が疎外感を覚えるｗ そこで伊藤沙莉は、岩井と飲みに行った時に「『普段会わないの？とか言われるけど、それは一番楽しい遊びを本番中に澤部とできてるから、それが1番幸せなんだ』」と言っていたとタレコミ！「違うあのなんか、理論的に考えたの。なんでコンビ間ってプライベートで遊ばなくなるんだろうって。だから本番中に俺たちは遊んじゃってるからぁ、なんか本当にずっと四六時中一緒にいる人っていないじゃん。だからプライベートは分けてんだ、と思って」と岩井本人からコンビの関係性を感じる回答が飛び出す。しかし澤部はむず痒かったのか「本番中遊んじゃってるっていうのはさすがに、恥ずかしいからやめとけよ！（笑）飲みの場でも言うなよ！」と制するｗ
【第5位】マジシャン博士とムキムキモンスター
5月4日（木）放送分。『箱の中身は何イケメン？』のコーナーに登場したムキムキイケメンの小柄なマネージャーを、その服装も交えて「マジシャンみたい」とイジるハライチ。さらにイケメンとマネージャーを「なんか、あの博士が作ったモンスターみたいな（笑）」とさらにディティールを詰め出す岩井ｗｗ ムキムキを博士が操作してると思って見るとだいぶ面白かったので上位に選出。
【第4位】暴君・楠田枝里子
11月2日（木）放送分。『甦れマイメモリー 記憶の数だけ歌謡ショー！』での一幕。自分の発言・昔の流行・直前の打ち合わせでスタッフから教わったワード、などから出題される全10問のクイズに5秒以内で答えていき、正解数に応じてサンプラザ中野くんが『Runner』を歌う長さが変わるというこのコーナー。この日の挑戦者は楠田枝里子。クイズが始まり、絶対に自分が話聞いてないだけだろうに段取りを無視しまくって、迷惑な大御所でしかないその様子にだいぶ笑わされました。コーナー開始時、楠田が澤部に独特な絡みをして孤軍奮闘しているところに、ずん飯尾が岩井の背中を押して「2人がかりで行けよ！」と戦地に送り込む様子も面白かったｗｗ
【第3位】ミスリード佐藤
7月31日（月）放送分。ぽいぽいトークゲストの福地桃子がちょこちょこ天然を見せながら番組は進行。佐藤浩市＆山本耕史と一緒に福島で仕事をした時、その2人が何度も共演していると聞いて、素敵な関係性だとずっと感じていたと。そんな中「会う人は限られてるんだよ」「一度出会ってまた一緒になった人は本当に大切にした方がいいよ」と言ってもらった……というエピソードを披露。「え、佐藤浩市さんとかから？」と聞く澤部。すると福地は「あっ、佐藤B作さん……」と誰もが予想してなかった人名を挙げるｗｗｗ 福島に行ったのは佐藤浩市、再び一緒になった人を大事にしたほうがいいと言ってくれたのは佐藤B作。佐藤姓でのミスリードがめちゃくちゃ面白かったので第3位に選出しました。
【第2位】ドラマチック九蓮宝燈
金曜日の一般家族対抗プレッシャーバトル企画、2月17日に行われたのは盲牌チャレンジ。2家族の父親同士が、盲牌で八萬を当てられるかという対決を行い、負けた家族の子供が本気で号泣してしまう。
今回選出したのはその後の3月31日（金）放送分。負けず嫌いな息子が1人でずっと盲牌の練習をしていると聞きつけたスタッフは、リベンジの機会を用意。実は今の父親とは血がつながっておらず、両親が再婚した3年前に初めて会った息子。人見知りがちだった息子を父親が遊びや運動に連れ出して徐々に変わっていった……という、スピッツの『みなと』やthe pillowsの『funny bunny』がBGMに流れるVTRを経て、息子は父親と同じく、盲牌で八萬を当てて九蓮宝燈を完成させるチャレンジに挑む！目の前でシャッフルされた6つの牌を一つずつ盲牌していく息子。5つじっくり触り、残った最後の牌は一切触れることなく「これ！」と八萬であることを宣言！一応触っといていいよ、と周囲に説得されるも頑なに拒否。裏返したら八萬で見事リベンジ成功！！ドラマチックすぎて見ててちょっと泣きました。ここで出された九連宝燈のいらないテロップ表示が面白かったですｗ
【第1位】パンツ丸出し
11月8日（水）放送分。水曜日担当の山本賢太アナウンサーが起こした事件。水曜日は毎回「今週もぽかぽか盛り上がっていくぞー！！」という山本アナの唱和をしてからゲストを呼び込むのが恒例になっています。この日は、山本アナが数ヶ月前まで68kgだったが鍛えて増量し82kgになったなんて話をしながらいつも通り唱和のくだりに。グッと構えたその瞬間、
スラックスが破けてパンツが丸見えにｗｗｗｗｗｗ
このあとの、ゲストを呼び込む前とは思えないアナウンサーらしからぬ表情もセットで最高すぎました。
まとめ
記念すべき初年度のマイベストはヤマケンのハプニングでした。TLのリアタイ実況を見たあと、ネタバレした状態でTVer再生したけどそれでも十分面白かった。リアタイで目撃してたらヤバかったかもｗ
ぽかぽかが始まって1年。冒頭でも述べましたが徐々にこの番組独自の心地よさが作れていると思います。テレビ千鳥の企画丸パクリしてるコーナーがあることは許せませんし、お笑い番組として捉えた場合は薄味ですが、薄味だからこそ長く楽しめる気もしています。思い返せば、『いいとも』もお笑い面で言えばめちゃくちゃ強かったわけではないはず。ラヴィットが強すぎるだけ。フジテレビ昼番組の空気感はかつてあったあの感じを受け継いでいると思います。
毒舌が注目されがちですがそれよりも本人のファニーさがしっかり出ている岩井、先輩や大御所にも臆することなくツッコむし岩井のことを誰よりも理解している澤部、丁寧ながら天然も失礼も出しつつ元気に振る舞って周囲も視聴者も笑顔にさせる神田さん、とMC陣それぞれの良さも初回からふんだんに溢れていて、それが心地よさに繋がってるのかななんて思います。一度チャン・グンソクゲスト回の外観覧に行った時、ハライチのことなんか1ミリも興味ないであろうお姉様方が300人近く詰めかけていましたが、岩井が出したフリップで全員のウケを取ってたシーンを生で目撃した時、この番組の方向性はコアな人ではなくライト層にもちゃんと向いているんだな、と実感できたのが良かったです。
よく言えば伸びしろ、悪く言えばイマイチな点もまだまだある番組でもあるとは思います。このゲストのトークなんなんだよこれ見どころねえな！とか、さすがにゲストのチョイス渋すぎて若い層に届かねえだろ！とか、岩井それは流石にダサいわ！とか、見てて思ったことはこれからも率直に書いていこうとは思いますが、でもやっぱり心地よさを味わいたくて毎日観ちゃうんだろうな。
これから番組がもっと続いて、番組の知名度や人気が上がってくれたらいいな、個人的にはハライチの面白さが色んな人にもっと伝わったらいいな、なんて思ってます。
というわけで今年もありがとうございました。また来年。
