遠まわりは手短に

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いったりきたり

相席食堂(6.8)

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f:id:bagpipe_ps:20210615205445j:plain深夜のレギュラー版は「日曜時代のおかわり賞ベスト10」と題した総集編を。堂々の1位は長州力じゃなくノルディック親父!確かにこの番組史上最高に大悟さんが笑ってたシーンってここかも。





伊集院「いやなんかぁ、ふわふわしてるっていうか。あの〜、いつもの、深夜の馬鹿力の感じともなんかちょっと違っててぇ。えっと、まぁまぁ喋りたいことは基本的に三遊亭圓楽伊集院光二人会のことなんだけどぉ、ここまでどこから喋っていいか分からない日は……………なかなか無いな」

こんなオープニングトークで始まったのは師匠・三遊亭圓楽との二人会の感想。濃い話ばかりだったので全てはメモしきれてませんがある程度記録に残しておこうと思います。


◆二人会には落語家を辞めて声優を志した師匠の息子・会一太郎さんも出ることに。父親の名前もあることだし声優と二足のわらじでやっていけばいいのにわざわざ落語を捨てるという彼のかつての行動に「違うんじゃないの?」と言ったこともあった伊集院さんだったが、そういえば自分もそうだったから言えた義理じゃないと思い直すw


◆昼の部の流れは、トーク会一太郎→伊集院→ナイツ→圓楽、の順番。
夜の部は、トーク→二代目楽大→圓楽爆笑問題→伊集院、とトリを飾ることに。


◆昼の部開始直後のトークで「じゃあ秋もやる?」と師匠から提案が!!「今回が終わらないと次のことなんて考えられませんよ〜」と一旦はかわすが、また師匠が「秋のことなんだけどさぁ…」と蒸し返す。

伊集院「もうそうなっちゃったらさぁ………『ハイ…』」ww

双方のマネージャーがスケジュールを確認し出す。そこに伊集院さんは、馬鹿力は北海道でもネットしていることもあるしコロナが落ち着いたら師匠が北海道で行う落語会に参加する心持ちですよ…と伝える。すると福岡でもネットしていたり師匠の落語会が福岡でもある……なんて話にマネージャー同士で発展してしまうw

伊集院「それをなんかこう、ちょっと耳遠くなってるはずの師匠が聞きつけて、『じゃあもう全国ツアーだな』って言い出すっていう。いい加減にしろよ!それどこじゃないよこっちはっていう」


◆実は3日前にもこっそり落語をやっていた伊集院さん。師匠の独演会のシークレットゲストとして出てみては?と提案され、スケジュール的に厳しいため断ろうとするも、師匠を前にして断ることができなかったとwその一部始終をマネージャーに全て見られてしまった様子w


◆師匠から招待を受けていた金子D。伊集院さんに感想を求められても師匠のことばっか褒めるし、「落語なんて退屈なものだと思ってたんですけど」的な失礼なことも言っちゃうww 伊集院さんの冗談かと思ったらあんまり盛ってないらしいw


◆昼夜ともに豪華なゲストが登場。昼の部はナイツ。本番前に土屋さんがノー眼鏡で挨拶してくれるも土屋さんと気付かずw もう「じゃない方芸人」の扱いではないと思うけど、そういうのと関係なく裏方オーラあるんだなw 夜の部は爆笑問題。朝昼と仕事した後駆けつけてくれて本当に頭は下がるが、師匠のスキャンダルをゴリゴリに弄ってくるのでとてもやりづらいとクレームを入れるww


◆グッズの物販では、栗原マネの提案したトートバッグが予想に反して爆売れ。ガッツポーズを決める栗原マネだったが、事情をよく知らないであろうホリプロの偉いさんが売り切れてる様子を見て「栗原、ヒヨったね(笑)」と言ったのを聞いて機嫌を損ねたとw 伊集院さん的には「今回栗原はよく頑張ってくれた」と太鼓判。


◆以前から話していた、ラモス瑠衣似の落語神が夢に現れた話。夢の中で『おっぱい触っときゃよかった』というギャグを授けてくれたので、とある場所で落語を披露した際は採用。しかしその席を聞いていた奥さん曰く「最近いろんな事件があるから、『おっぱい触っときゃよかった』をあまり心から笑えない人もいる」とのことだったので、二人会が迫る中で迷った結果落語神のギャグは不採用となるw

すると二人会前日の夜、「落語がうまくなる点滴を打っている夢」を観たとw しばらくするとその点滴の泡が人の形になり、それを落語神だと確信した伊集院さん。落語神は「今すぐ起きて、手に油性ペンでひらがなの「ゆ」を書け」と告げて、その場で飛び起きその通りにしたと。いざ二人会の本番で落語をやっている最中、話のペースが掴めなくなった時になんとなく手の「ゆ」の字を見ると、文字に引っ張られ「"ゆ"っくりしてみよう」と思うようになり、結構うまくいったとのことw しかしこんなんで『落語神』を信じたらいよいよオシマイだと。

伊集院「だってさぁ、『ゆ』だからさぁ、もしもっと切羽詰まってひらがなの『ゆ』で思いつくことが『ゆーびーむ』だとしたらぁ、『このお囃子よくな〜い?』って(笑)落語の途中でなっちゃった場合にはぁ、上を指差しながらリズミカルに『この曲よくな〜い!?』ってなっちゃった場合、落語会なんか終わりなんだからね。これは俺が俺の発想で、困った時はちゃんとゆっくりやりなさい、ってことですからね」


◆改めて師匠がすごいと思った話。二人会の昼の部で、伊集院さんがやる『厩火事』という明るいテイストの噺とは少し毛色が違う『一文笛』をやることにした師匠。その前段階で演目の発表方法について紹介する伊集院さん。

伊集院「落語会の演目みたいなものっていうのは、例えば、横浜のにぎわい座の落語会っていうのは、圓楽独演会っていう落語通の人たちに見てもらうため、常連さんとかいっぱい来てるから、演目を先に発表するのね。今日は一席目が、えーっと、たとえば『船徳』っていう噺をやりますよっつって、トリでやる噺が『姫とウーマナイザー』を久々にかけます、みたいな」ww

ここからウーマナイザー落語の様子を再現…ならぬ創造する伊集院さんw

『一文笛』は、途中にシリアスな展開が含まれるが急なオチで終わる変わったもの。その内容について「どういうことですか?」と師匠に聞くと、「落語は『どういうことですか』とかあっていいんだよ。なんでああいうことするのかって俺はこう思う俺はこう思う、でいいんだよ」と。しかし変わったオチではあるものの、そのオチに向けて演じている自らの利き手を合わせるなど辻褄は合わせており、その技術や信条に感激した様子の伊集院さん。

夜の部では『いったりきたり』を披露する師匠。

伊集院「ちょっと、謎な噺なの。あのね、どうかしてる噺で、たとえばそこを見られちゃうと、伊集院がよくやってるどうかしてる話みたいなのってこういうのが元なんじゃないの?みたいな噺で」

その内容は、御隠居が『いったりきたり』『でたりはいったり』というペットを飼い出した…から始まるとにかく変わったもの。明治時代とも江戸時代ともつかない口調で演じられている中で「ヨーグルト」なんてワードも飛び出す不思議な噺。

伊集院「もうぐわんぐわん振り回されていくのね。俺は、この噺は、落語通にも好き嫌いがすごいあるから、落語初心者、ある意味ラジオリスナーが伊集院やるなら来てやろうって人で、しかもうちの師匠『初めて落語来た人?』みたいな挙手もやってるから、それぐらいの割合の人の前で、なんでわざわざそれやるの?って思うんだけど、終わった後にみんなに感想聞くと、『あれが超面白い』。落語ってこういうものっていうのがない人の中に、みんながこうユワンユワンきちゃうようなつかんだと思ったら持ってかれちゃうみたいな噺って初めてで、落語ってああいうのもあるんですねっていう、むしろちょっと落語好きで落語はこういうものってなってる人の方が(乗って)いけない噺で」

そのほか、変わった噺に対する警戒心を解くために師匠が枕の部分で本来ならやらないアナウンスをしたり、『死神』という噺のどこで羽織を脱ぐか迷っていた伊集院さんに『金のない男が飛び降りようとした時に羽織を脱ぐと、本気だという演出ができるのと演じている自分が上着を脱ぐことが同時に両方できる』からそこでやったほうがいいとアドバイスしたり、師匠の格好良さにまた感慨深い思いをした様子。

伊集院「だからちょっと、師匠の落語を、逆に、見られちゃうと、『あっ、伊集院のやってることはあの空気の真似事なんだな』みたいなことは少しバレるなと思ってその。このまま真っ直ぐ進むと思ったところをスッと逸れたりするのは、そういうその古典落語の『いったりきたり』みたいなところだし、みたいのをやってくと、ほぼほぼいろんなことがバレるっていう、ことを思ったのと、その、序盤で修行をやめて、適当にやった結果が、困った時にウーマナイザーの話をする奴に成り果てるっていう」ww


今週はカルタ抜きで1時間40分ほど二人会の話。いやあ面白かった。伊集院さんのトークの源流は師匠の落語にあるんだというのがとてもとても興味深かったです。


◆エンディングでは、小林亜星さんを偲んでか《中村千夏/妖怪にご用心》が掛かる。