11月1日21時より『ダウンタウンプラス』にて行われた、松本人志の生配信を観た。
最初に言っておきたいのは、僕はダウンタウンのファンだしコンビ揃って映る姿が見たいと思っているし松本人志には全レギュラー番組に復帰してほしいと思っているけど、週刊誌で報じられた件に対する誠実な説明は事務所や本人から世間に向けては十分に発信されていないと捉えていて、この状態だと地上波のテレビ復帰は難しいんだろうなあ、その原因には「とうとう出たね。。。」などの本人のSNS投稿も尾を引いているよなあ、と思っています。
被害者とされている女性たちが後になって「あれは嫌だった」と声を上げることが制限される世の中は良くないし、それが事実でないなら松本人志・吉本興業側も声を上げていいと思うし、事実ではないことで仕事を失うのは健全ではないと思っている。なので相応のヒアリングやコメント発表はしてほしいなと思っていたけど、それらは法廷の中で明らかにするという方向性なのか、特別になされないまま松本人志の活動休止・そして裁判の取り下げに至り、モヤモヤが残った状態で事の成り行きを見届けるしかなくなった。
そして迎えた11月1日21時。生配信のセットやテロップデザイン・お客さんの数など見た目の規模感はテレビ番組そのもの。そして登場までの60秒カウントダウンは年越し特番なのかと思うぐらい大袈裟だったw
松本人志約2年ぶりのメディア登場に大いに沸く観客たち。感極まったような感情からの第一声は「松本、動きました」。「日本の笑いが最近しんどいと聞きまして…私復活することにいたしました。よろしくお願いします」と続く。あ、最初の言葉それなんだ、と多少の違和感を覚えてしまった。別に謝って欲しいとか下手に出てほしいとかじゃないけど、スタンスへの違和感は確実にあった。
信じられないかもしれないが2年前はテレビめっちゃ出てたと自虐してから「今、干されてます」からの「布団だってこんな干されないですよ!夕方前には家に入れてもらえますから!」と、らしい表現は相変わらずで面白かったけど、「干されると旨みが増しますわな」で「オ〜」って沸くところはちょっと真顔になってしまったし、「松本人志って不思議な人で、逆風になればなるほどカリスマ性が増すじゃん?」とかは、活動休止前ならギャグとして成立してたけど、2年休んで仕事無くした人が言うと、それこそ「きもっち悪い」感じはあったかなと。
もっと気持ち良く笑いたかった。やっぱり、「誰が言うてんねん!」と横で捌いてくれる浜田雅功の存在を大いに欲してしまった。主にファンが見る有料配信で「勝ったりましたわ!!」と叫ぶ姿にガンガンツッコんでほしかった。「松本人志プラス」ならしょうがないけど「ダウンタウンプラス」なんだから。松っちゃん曰く浜ちゃんの合流は「そんな簡単に見せない」「いつどんな形で、というのはあります」らしい。最初から揃ってたら最高だったんですが。諸々の事情も鑑みてなんだろうけど……
迷惑をかけた関係者への謝罪と、ワイドショーにもいろいろ言われたが最終的には感謝していると松っちゃん。「アンミカさんにも感謝」「白は100通りあるやんかーって言ってた人が俺を完全に黒扱いしてましたけど」w
途中からは元讀賣テレビ所属でダウンタウンDXも担当していた、プロデューサーの西田二郎氏と思われるスタッフも客席からトークに参加。ダウンタウンプラスは決してテレビとの敵対関係になるわけではないことを強調する松っちゃん。「でも大悟には言いましたよ、来週浜田のコスプレで出てみたらどうや?って」w まぁこれも騒動への初期対応がうまくいってたら起こらなかったことでもあるから、自分でネタにすることにモヤモヤが無くはないが……w
愛されたい、ウッチャンみたいになりたいという咆哮も飛び出しつつ、スタッフからの「登録者の総称は何にするか」的な話題へ。こんなの決めちゃったらめっちゃ寒いな〜と思ってたら「1000円払ってくれる人」でボケてくれたのは良かったw
終盤では「今はすごく楽しい」「面白いことをやってたらいいってこんな幸せなことないから」と本人の心境は上向きであることが窺える。62歳にして素直に感謝という言葉を使えるようになった松っちゃん。ダウンタウンプラス限定の新作コンテンツは松本人志らしさ全開で、本当にお笑いには真摯に向き合っているというのがよくわかる。実際「実のない話トーナメント」と「7:3トーク」のシソンヌ長谷川編は観たけど、松っちゃん自身は全然変わってないように見えるし企画の雰囲気も良い(実のない話はガキ使で30分×2週にまとめてもらったほうがコンパクトで見やすい気もするが…)。ゴチャゴチャ書いてるけど僕自身は年額プランで入ってるので新作が更新されたらなるべく早いうちに見ていこうと思ってます。そしていつの日か来るであろう浜ちゃんとの合流の日を心から楽しみにしています。