遠まわりは手短に

bagpipe_psのサブブログ。テレビ・ラジオで観聴きした番組の感想を載せています。※番組の画像の著作権は全て著作者に帰属します。当ブログの内容について問題やご連絡がありましたら、お手数ですが当ブログの承認制コメント欄・またはXアカウント(@bagpipe_ps)のダイレクトメッセージへご連絡をお願い致します。

ときめきに溺れそうなんだ














霜降り明星のだましうち!(12.18)

明日はM-1コント師のロコディさんがM-1も出るのすごすぎ、かつての最年少記録だったフット岩尾さん、何年か前の楽屋でゆにばーす川瀬名人が「そんなんしたら仕事なくなるやろ!」と言ったらはらちゃんが「じゃあM-1獲っても辞めんなよ」とボソッと、春の風物詩こと家-1グランプリ、天竺鼠さん昔挨拶返してくれへんかった、こっちが売れてから返してくれるように、昔はジャルジャル福徳さん以外全員怖かった、地元に帰って友人と居酒屋やスナックに、いとこが働いてたり妹の元カレが働いてたりした、地元の友人に対して意外と芸人としてのエピソードトークはウケない、「集合ゥ〜〜〜」「しばくゥ〜」が口癖の小学校の友達と久々に会い「お前のモノマネ見たで!バリスベってんなぁッ!」と言われた、2年半ぶりに実家に帰った、母親が免疫の関係で風邪もひけない状況だったのでPCR検査してから行った、粗品母「せいやくんの家族とご飯行きたいね」、鴻池に招待するわ、4年前アメトーークのパクりたい-1のスタッフに送ったネタ動画は粗品さんの実家で撮影、大阪帰るのもええなぁ、なら師匠のモノマネやめてくれ!、粗品「俺らさぁ、知らされてないだけでさぁ、もしかしてだけど、もしかしてだけど、もうオトラクションって終わってるんじゃないの?収録飛びすぎちゃう!?」、パワーアップして帰ってきますから、せいやYouTube力入れて大阪帰ろうとすんなよ」【お悩み解決コーナー】架空グルメ&早口オーダーカップ、優勝はRNおからパウダーの指、七色まんじゅうは次に期待、などなどの内容でお送り。


ハッスル軍団、ハッスルの父の声でもう笑ってしまう。いつも通りOK後の母親の感想もセットで。あとオトラクションのくだりも面白かったなw もう3ヶ月定時放送してないけど出演者は何も言われてないのかw



ハライチのターン!(12.23)

岩井さんによる『今週のネコちゃんニュース』のタイトルコールが、どこか晴れやかに感じるのはM-1が終わった影響なのだろうか。軽くM-1の話をしたあと岩井さん選曲の《フジファブリック/Bye Bye》が流れる。「君が居なくてもこちらは元気でいられるよ 言い聞かせていても 涙が出るよ」をM-1ラストイヤーを終えたハライチに重ねてしまう。



早々にスポンサーコーナーを済ませ、フリートークは個別ではなく2人でM-1グランプリの話!

まずは初めてM-1をテレビで見た時の話から。2001年に始まった時は、すでにテレビで見てて面白かった漫才師たちが戦うことにワクワクしたと。それが徐々に無名の新人が上がってくるようになり、今やそういうコンビがたくさん出るような大会に変わったと振り返る岩井さん。

M-1で繰り広げられる漫才のぶつかり合いに憧れて芸人になった岩井さんは高校の卒業文集にも「M-1優勝」を将来の夢として掲げており、澤部さんとハライチを結成してプロとなってからは2006年から出場し始める。2008年には準決勝にまで進出。敗者復活戦の会場では澤部さんが麒麟田村さんに、岩井さんは流れ星のちゅうえいさん、翌年の決勝翌日の爆笑レッドカーペットの収録で品川庄司の庄司さんに褒められたことを思い出す2人。

澤部「そっちじゃないんだけどなぁ、褒めてもらいたい人」w

ネタ書いてる方に褒められたいw だが流れ星は瀧上さんがネタ書いてるけどちゅうえいさんの方がいいなと思う岩井さんww


2009年には決勝進出。爆笑問題に憧れてお笑いが好きになった岩井さんは、直後にラジオで共演した時に「ハライチが一番面白かった」と言ってくれてめちゃくちゃ嬉しかったと。今日のこのラジオ収録前にも声をかけてくれて、同じく太田さんは「面白かったよ」と言ってくれたのに対し…

岩井「田中さんは開口一番俺にね、『ネコのTシャツよかった!』www

澤部「ふっはっはっはっは(笑)俺らんとこ来てね、『ネコのTシャツ良かったねぇ』」

岩井「違うじゃんもう漫才の先輩じゃなくなってる、ネコ好きの先輩になっちゃってる(笑)」w



2010年にM-1が終了したときは、夢が終わったような感覚になったと岩井さん。良いネタはできたはずだったが点数に結びつかず、不完全燃焼のまま終わったので悔しさが残る結果に。2015年に再開した後も2年連続で決勝進出したものの優勝できず。その後、2018〜2020年までの3回は出なかったハライチ。なぜ今年久しぶりに出ることを決めたのか。

岩井「やっぱやりたいネタができたんですよね。決勝でやったネタなんですけども。で、ハライチとして新しいパターンができたと思ったのね。それをなんか、『発表したい!』って。やっぱ新しいパターンのネタができたら発表したいの俺はとにかく。なんかまた、このね、違うパターンのネタを発表したいってなった時にどこで一番発表するのが良いんだろう、って『やっぱM-1決勝でしょ!』と思って」

澤部「まぁ……痺れるわな!それはねぇ」

岩井「ライブではちょこっとやったけどぉ、でもなんか公に発表するみたいなとこはM-1決勝がいいかなって思ったんだよねぇ」



今年は準決勝が終わって、決勝進出者発表前に客席に座ってみんな誰かと話しながら結果を待つ…という時に喋る相手がいなかった岩井さん。

岩井「一人ぽつんと座ってて、で、ふと見たら、もう一人ぽつんと座ってる奴がいたんだけど、それ澤部だったんだよね」w

周囲に同世代の芸人があまりいないことに気付き、また敗退も決まり「もう俺らM-1って感じじゃなくなったのかな」と寂しい気持ちになり、M-1が離れてっちゃったような感じもしたと岩井さん。


準決勝の会場ではキュウのぴろさんが声をかけてくれたと澤部さん。昨年ウエストランドが決勝に行き光代社長に電話で報告したら「キュウは!?キュウはどうなったの!?」としきりに結果を気にしていたらしいw キュウが落ちたことを伝えると「あぁ……そう……」と残念そうにしたという話を聞いて、「僕は社長だけを笑わせたいんです」とぴろさんが語っていたと。



敗者復活戦の前日は休み。どのネタをやるか考えていた時、準決の時に思った「自分たちは世代じゃないのか…」という感情について思考を巡らせているうちに、何が世代だよ、関係ねえだろ、とイライラし始めてきたと岩井さん。爆笑問題を見ると若手とのネタ番組でも「俺らの方が面白い漫才やるぞ!」と、若手に対してもライバルみたいな感じでやってくれてる気がする。闘志が湧いた岩井さんは…

岩井「攻めようと!最後まで!と思って。やってやるよと思って。新ネタだ!と思ったのね俺はね」

澤部「頭おかしいですけどね」ww

なんのためにM-1に出るのかよく聞かれたと。メリットはあるのか…とか、負けたらデメリットがあるだけだ…とか。

岩井「でもぉ、M-1って、テレビに出るための足掛かりとか、なんかのメリットのために出るわけじゃないのね。M-1なんで出んのって言われたら、『M-1で優勝するために出る』って俺らは思ってんのね。だから、もうやってやろうと思って、前日にネタ作りを朝から始めたの俺は」

澤部「はっはっはっはっはっは(笑)すごいですねぇ」

夕方にネタ完成!澤部さんがそれを受け取った時の感情を聞き出す岩井さん。

澤部「『えっなに…??しらないねたきたけど……これなにぃ?これなになにぃこれ?しらないねたきたけど………あれおれがすごいしゃべる…!!おれがすごいしゃべる、しらないねたきたけど……』って思ったねぇ」w

まさか新ネタとは思わなかったが、予選でやってないようなものを出すだろうと思ってはいた澤部さん。



敗者復活戦当日、集合2時間前に事務所に集まってネタ合わせ。今までしたことがないらしい。したことないのかよ!!

直前に母親からメール。『頑張って』などは全く書いておらず、「あったかくしてきなよ」「ホッカイロ必須」とお母さんらしい文章が来たとw


アウターはスカジャンという薄着で出順くじ引きに出た岩井さん、トイレ前の喫煙所で見取り図や金属バットがたむろしてて怖かった澤部さんw そこからネタまで2〜3時間空いたのだが、岩井さんはアインシュタイン河井さんから声をかけられご飯に行くことに。河井さんと一緒にいたのはマユリカ阪本さん・さや香新山さん。ゴリゴリ関西のメンツといる中よく俺に声をかけてくれたとw さや香は敗者復活で一か八かのめちゃくちゃなネタをかける予定だったが、くじ引きで最後を引いたため、色気が出てちゃんとしたネタやるか……?と新山さんはずっと迷っていたそうw 結果選んだのは「か・ら・あ・げ・4や!!」のめちゃくちゃな方。自分とは気が合いそうだとww

ちなみに澤部さんは1人でメシ。するとマネージャーとご飯を食べてたバナナマン設楽さんと遭遇!「ダメだと思うけどさっ!」と負ける前提で言うギャグ混じりのエールを送られ励みにもなったと。

前日作った新ネタを生放送でかけたハライチ。新ネタをやるのがすごい楽しくて、お客さんに「これ面白くない?」と見せるようにやってたと岩井さん。



勝戦がスタート。4番目の笑神籤が引かれる際、「敗者復活で自分達が勝ち上がれるならここで引かれろ!」と願った岩井さん。祈りが通じ敗者復活組が引かれ、最後の3組が舞台に上がった時、岩井さんの表情がギラギラしすぎてヤバかったとさまぁ〜ず大竹さんから報告されたと澤部さんw ここで自分達の名前が読み上げられた際、2人とも、過去に決勝進出した時よりも嬉しかったと。なおアラスカTシャツを着たかった澤部さんだが、それを取りに行く時間もなかったため私服のトレーナーで決勝のスタジオに向かったのだとw


それまでは「優勝だ!」というテンションだったが、舞台袖に行ったら「楽しもう!」というモードに切り替わった岩井さん。澤部さんもハシャいでたと述懐する。袖で「(岩)もういいよなっ!」「(澤)そうだなぁ、楽しもう」とコンビで熱いやり取りを交わしたらしい…!

舞台に上がると、ネタが楽しすぎてM1だという意識が逸脱していたと。岩井さんのみならず澤部さんも同意見!楽しさもあってかあっという間にネタは終了。

岩井「点数が出たんだよね、636点っていう。そん時、点数振るわなかったじゃないですか。そん時にね、いやそうだと!もう俺らはM-1で優勝できる漫才師じゃないんだって!15年かけてぇ、よし!と。それがわかった!と。でもぉ、それがいい!!と!俺は思ったの。うん。違うパターンの漫才は作り続けると、いうふうに思ってね。もう晴れやかな気持ちになったねあん時は」

楽屋に戻ってM-1の続きを観ていた時は、純粋に楽しんで観ていたと。

澤部「最高の時間だったなぁ、あん時」

岩井「そう!錦鯉の漫才もね、もうめちゃくちゃ面白くてね」

澤部「なんかすっげぇ盛り上がってたよな」

岩井「なんか俺はもう本当にお笑いを始めてからあんなにM-1を楽しく観れたことはないね!」

澤部「あぁ〜。まぁなんか変な気持ちはずっとあるからね。観る時もね」


諸々が終わって、かねてから知り合いのM-1のスタッフに声をかけられ泣きそうになったがギリギリ耐えた澤部さん。落ち着くためにトイレに入ったら、妻から「お疲れ様でした」「娘もめっちゃ笑ってたよー」LINEが入ったと。更に娘がM-1観て笑ってる写真が送られてきたのを見て、トイレで死ぬほど泣いちゃったとwww 嗚咽が止まらない様子の再現にブースは笑いに包まれるが、でも良い話。娘の顔は、面白くて楽しくて笑ってる笑顔ではなく「自慢のパパです」みたいな顔をしてるのが余計に来たと澤部さん。



M-1ラストイヤーを終え、これからの活動計画を考えた岩井さん。

岩井「15年っていうM-1のね、出場権利の期間が終わって。まぁこれからどうしようかなって思うんだけど。俺らはもう漫才をずっとやってきた15年間……ねぇ。あの〜……これね。漫才をやってきたんだって俺は思ってたのねずっと。漫才師として漫才をやってきたって思ってたんだけど、なんか、今考えると、『漫才』じゃなくて『M-1』をやってきたんじゃねえかなって、思ったんだよね。ネタ作っててもどっか頭の中でやっぱM-1を意識して、『あそこに合わせよう』って『あの場で』っていうのを考えてたりして作ってたもんね。でももう、なんか決勝でネタやって終わった時なんかケリがついてさ。これがあってこの後送る芸人人生と、なかった後の芸人人生はやっぱ全っ然違う気がすんだよな」

澤部「わかる、わかる。そんな感じはしたなぁ」

岩井「やっぱケリがついて良かったなって思って」

澤部「スパッとねぇ」

岩井「だから、もうこっからハライチって『漫才』が始まるような気がしてね。なんの縛りもなく好きにいろんなネタを作れるぞと、思ってね。ほんと芸人始めた時に、なんでもできるぞ!なに作ろう?って思ってた時以来の久しぶりの自由だと思って」

澤部「あ〜〜〜なるほどね。ずーっとM-1意識してたから」

岩井「だから楽しみでね。もうほんとに今ときめきに溺れそうな感じになってるんだよ俺は」www

澤部「ふっはっはっはっは(笑)熱いなぁ。………なんだよ今週ッ!!」w

『漫才』を始めるってどういうことかわかってる?と問いかける岩井さん。

岩井「これはぁ、憧れてた漫才師たちと、爆笑問題さんも含め戦わなきゃいけないってことなんだよな」

澤部「あっはっはっは(笑)そうね、仙人たちのいるリーグに(笑)達人たちのね、いるところに行くみたいなね」

岩井「挑まなきゃいけなくなっちゃうからね。まあ大変っちゃ大変だけど頑張りますよね」

澤部「だから聴いてる方々も、一緒にときめきに、溺れませんか?(笑)ありがとうございました(笑)」

岩井「本当にありがとうございます応援!」

澤部「15年間ね、ありがとうございました」

岩井「M-1もありがとうございましたー。スピッツで『グリーン』!」


https://j-lyric.net/artist/a000603/l03b80c.html

でも悩みの時代を経て 久しぶりの自由だ
ときめきに溺れそうなんだ 最速で
どこでも行くよ

スピッツからの引用だったか。奇しくもハライチのターン第1回目の選曲と同じ!




いやーーーー。とっても良い回でした。正直決勝で披露したネタは長過ぎたような気がするし、TheNIGHTでは安牌をいきたがる澤部さんが敗者復活のをもう一回やらない?と提案してきた話もあって、そっち選んでたら結果が変わっていたかもしれない、とはラジオ聴いた後でも正直思ってますw

ただ『うまい漫才』が評価される大会になったとして一度はM-1から身を引いた岩井さんが、どうしてもやりたいネタができたと参戦を表明してそれに向かってピュアに突き進んだ結果、それを叶えられた後の爽やかな表情を見て、またその裏話もラジオでちゃんと聴いたら、M-1優勝を夢見た岩井少年が15年かけてたどり着いたその結果にグッと来てしまいました。正直聞き返して泣きそうになった。

いつものハライチのターンでは、岩井さんがギャグとして熱いセリフを言うとガッツリ突っ込む澤部さんの姿が見れますが、今日に限っては両者共に熱い思いを持っているからかその傾向は薄め。いつもクールにラジオを進行していく2人からは感じ取りにくい熱を、ひしひしと感じることができました。『M-1』ではなく『漫才』を始める2人のこれからのネタをとにかく楽しみに待ちたいと思います。芸歴も重ね若手から中堅になった2人をこれだけ熱くさせるM-1、やはり恐ろしい。