ABEMAとyoutubeでネット配信された特別編。ひとまず、書面での報告だけではなく、2人揃って、しかもアメトーークという聖地のような場で、こういう機会が設けられたことは本当に良かったなと思います。
これまであまり細かく語られてこなかった蛍原さんの気持ちが本人から明かされる。各々の価値観があると前置きしながら、宮迫さんがYouTubeを始めたあたりから気持ちにズレが生じてしまい、周囲に気を使わせてしまっている状態も良くない、雨上がりの屋号を外してしまったほうが楽なのではないかと思い、今年4月に宮迫さんへ解散の話を持ちかけたのだと。YouTubeを始めることについてちゃんと話し合いをしていけば良かったと反省する宮迫さん。決して喧嘩の勢いでの解散ではないものの、そのズレを埋めきれなかったというのは残念な話。
ゲストは東野さん・出川さん・狩野さん・FUJIWARAのゆかりある5人。残念に感じつつ2人が話し合って決めたことを受け入れるゲストたちだが、藤本さんは1人だけはっきり「反対」だと告げる姿が印象的。
ああいう事態になってから雨上がりの2人それぞれに会ったが、双方の悪口は一切言わなかったと原西さん。互いに想い合うその関係性ならコンビを続けてほしいと思ったが…
原西「蛍原さんってやっぱり、自分が嫌なことは絶対やらない人なんですよ」
宮迫「やらないやらない。頑固」
原西「むっちゃくちゃ頑固なんですよ蛍原さんて!その蛍原さんが、本当は今やってる宮迫さんのことが『あんまり僕は間違ってると思ってんねん』ってずっと言ってたんですよ。ほんまはあの時点で僕が知ってる蛍原さんなら解散なんですよ。俺が嫌なことやってるし道理が間違ってるからっていうので、ずーっと一年半ぐらい、解散しなかった時間が、むちゃくちゃ悩みはったんやなっていう。蛍原さんが。それは思いました。だから、結果としてどうなるかわかんないですけども、長引くよりかは、続くにしても解散するにしても、今出たほうがいいかなと僕は思ったんでよかったなと思いました」
松尾由美子アナが登場し質疑応答タイムへ。これから番組はどうなるのかという出川さんの問いについては、番組自体は継続し『雨上がり決死隊のトーク番組』という箇所はカットされ、現時点では『アメトーーク!』のままであると説明が。
ケンコバ「現時点ではということは、もしかしたらどっかのタイミングで、『チンコスープトーーク』とかに…」w
宮迫さん曰く、解散を持ちかけられた際、コンビでやってた番組は全部降りると言い出した蛍原さん。稼ぎにも直結する話なので家族とも話し合いそれは無しに。だがアメトーークだけは絶対に降りると言っていたそう。自分たちの冠番組という思い入れもあるが、それ以上に若手が目指す場所になっているこの番組を自分たちの解散で無くしてしまうのは違うのでは…と説得したと。何故蛍原さんは辞めると言い出したのか。
蛍原「まあね、解散するっていうことは、まあ、僕はほんとさっき、出川さんが言うてたみたいに、これはもう宮迫さんにも言うてたんですけど、宮迫さんのおかげで、今の僕があるのよ。これは僕が本当に思ってることで、ということはこれが離れるっていうことは、僕だけ残るっていうのはあまりにもちょっと都合がよすぎるんじゃないかっていう、気持ちが…」
出川「いや違うでしょ〜…」
宮迫「だからこれ2人で話してる時も言うてたんですけど、ずーっと昔からその、僕のおかげやって言うんですけど」
蛍原「嫌がるんですけどね宮迫さんは」
宮迫「それは、全然違くて。僕はやっぱ勝手しながら、やろうと思ったことがうまくいったかもしれないですけど、その間にどれだけこの人が僕のために謝ってくれたりとか、僕のフォローをしてくれてなかったら、もちろん僕はいるわけがないんですよ。だからそれは、コンビの力だから、どっちかが欠けても絶対今この立場にはなってなかったから、そこは違うよ、何よりもアメトーークってのはきっと俺らの手を離れて、まあまあ、すごく長くもやってもらってるし、アメトーークっていう、僕らがMCやから見てるって言う人、もちろんいるかもしれないけど、きっとその他多くの人は『アメトーーク』を見てるわけやから。そこでチャンスを掴んで売れていく人たちを見るのがやっぱ好きやったし。その場所を無くすのはやっぱり、違うっていうのを、ようやく納得して」
もちろん宮迫さんだけでなく他の意見も持ち帰って考えた結果続けることにしたし、自分が続けたければ続けられるものではなくテレビ朝日側の意見もあるし、などなど考慮の結果続けさせてもらうことにした、と蛍原さん。
アメトーークという番組自体は残るのかと原西さん。
宮迫「蛍原さんが闇営業行かない限り大丈夫です」
原西「行かないでしょ!」
東野「行くかもわからんよ、ホトちゃんもね」
蛍原「行っても歌は歌えへん」www
今後ゲストとして宮迫さんが出る可能性もあるのか?という話題から、宮迫さんはテレビ復帰を諦めていないと宣言。もしテレビに出れることになったらひな壇の一番端っこから出ようと思っていると。
ケンコバ「宮迫さん、そこからやるって言ってますけど、いまだにそこに藤本さんおるんですよ」ww
それにしても「ひな壇からやり直す」って、あくまでも『強くてニューゲーム』で始めたいのか。
蛍原さんの気持ちの変遷に触れる。世間の声が大丈夫そうになったら、舞台出身ということもあり舞台でコンビで復帰したい…という想いがあったが、宮迫さんはYouTube始動を蛍原さんに事後報告。そしてロンブーの会見とも重なっていた時期も疑問だったと。明言してこなかったけどそりゃそうだよな。
もちろん宮迫さん的にもYouTubeの開始自体も時期もやるべきではないのかもと考えていたが、ずっと謹慎してこの世界から消えることを考えるほど気持ちが落ちていた時に、YouTubeをやってみないかという誘いがありやることにしたと。そしてコラボ相手との都合もあり仕方なくあの日に始めるしかなかったのだと弁明。蛍原さんが宮迫さんのことをよく「本当に優しい人」だと言うところを見ると、めっちゃ好意的に解釈するならば、コラボ相手にも優しすぎた結果こうなったのかもしれないけど、やはり30年以上連れ添ってきた蛍原さんや芸人仲間の心情を第一に考えるべきだったな……と、当時と全く同じことを思いましたね。
一度解散の旨を伝えられた宮迫さんは一旦受け入れるも、少ししてから考え直してくれないかと再度連絡を入れたと。しかしテレビを通じて見る蛍原さんはとても大変そうな表情を浮かべている時があり、これ以上辛い思いを強いるのは違うのでは…と思い受け入れることにしたと。
トークの流れで原西さんから鋭い質問。
原西「宮迫さん前話した時に、『どんな遠回りしても俺は蛍原さんの横に行きたいねん』と。『最終的にはそこで仕事するのが俺の目的やねん』とずっと言ってはったじゃないですか。でも、残念ながらこういう結果になったのは、何を…どこを間違えたというか、なんでこうなってしまったのかが、わからないんですよね。目標はずっと蛍原さんの横でやりたいねん俺!って言ってはったじゃないですか」
「俺、諦めてないねん」と宮迫さんは返答。ここから藤本さんイジりに発展し楽しい空気になったけど、そうじゃなくて、めっちゃストレートに聞いてる原西さんの質問に答えて欲しいと思ったかな。
出川さんが、これまでで一番楽しかった仕事と辛かった仕事を教えてほしいと質問。蛍原さんは、仕事ではないが、若手の頃に単独ライブで北海道に行った頃の話を瞬時に思い出す。スタッフを加えた4人で『北の国から』ロケ地めぐりをした際に2人でずっとハシャいでいたと。その後牧場で2人ともテンションが上がりすぎて、裸になって走り回ったと微笑ましいエピソードw 宮迫さんはいったんスカすも、東京進出時に蛍原さんに伝えたら宮迫さんを全信頼して『ついて行く』と言った瞬間がとてもカッコよかったと話しなおす。
お互いの面白いところや凄いところを聞きたいという原西さんの質問にまず蛍原さんが回答。宮迫さんはよくトチったり酒臭い状態で現場に来るが、本番になったらそんな表情は一切見せずやるところが本当にすごいと。続いて宮迫さんは、関西ローカルでよく出す意味のわからない蛍原さんのボケが好きなのだがそれを全国に届けられなかったのを後悔していると。ちなみに蛍原さんがやる好きなギャグとして『ガックシ、シッガク』を挙げるが、それは違うのではという空気にw
蛍原「あれちゃうの?『ニンニキニキニキ、チョッチョ〜』じゃないの?」wwwww
宮迫「知らん知らん、それ30何年間で初体験のやつ!」
蛍原「えっマジで、俺8歳からずっとやってんのに。門真では大流行り」www
8歳からwww
ここで雨上がり名場面集。懐かしく楽しい映像が続く。
からのお通夜みてえな空気…w 過去映像は観客込みでバチバチに盛り上がってたのもあるけど、流石に拍手でVTR降りるとかしたほうがよかったのではw
ここでゲストから雨上がりへメッセージを。東野さんは、2人が話し合った結果解散になったが、「別にまた2人でやったらええやん」という気持ちも湧いていると。また2人で考えて同じ舞台に立つというのもいいのかなとも思うと。
続いて出川さん。最後のこの場に呼んでもらえて嬉しいし、リアクションではない天然な部分もアメトーークに引き出してもらったことに感謝しかないと涙ながらに語る。なかなか言えないはずの『番組を降りる』という発言ができるホトちゃんがカッコいいし、そうまで言ってくれる相方に宮迫さんは感謝すべきだと。
出川「ただ一つ言えるのが、アメトーークというね、この番組は…間違いなくぅ、あのぉ…フゴゥ!ハッハフ間違いなくぅッ!あの!バラエティ史上には、残る番組だから。それを、作ったということを誇りに思って、頑張ってほしい。一回笑いの金メダルを獲ったことだから2人はもう」
蛍原「いえいえ」
出川「いや獲ったんですこの番組を作ったんだから。はい。だからそれを誇りをもってお互い頑張ってほしいと思います。はい、以上でございます」
すごい良いことを言ってるんだけど、出川さんが感極まりすぎて声が急に太くなったり呼吸が荒くなったり『笑いの金メダル』という聞いたことのあるワードが出てきたりして、正直”おもしろい”が勝ってしまったww
出川さんを見て藤本さんが堪えきれず泣き出す。
ケンコバ「お母さんの泣き方やん」ww
次はケンコバさん。売れてない頃に声をかけてもらった恩は忘れることはできないと。男っぽい蛍原さんもどこまでも面白く生きていきたい宮迫さんが変わってなかったのが嬉しかったと。また迷惑な意見かもしれないが2人のライブはいつか見てみたいと。そしてこの場に呼んでくれたのもありがたいと。
ケンコバ「あんまりお二人と、関係薄そうなラランドニシダとか呼んでも面白かったかなと思いますけど」w
宮迫「全然知らん!」
蛍原「困るからニシダがそれは!かわいそう」
ケンコバ「ジェラードンのアタック西本とか呼んでも面白かったかなと」ww
続いて狩野さん。蛍原さんだけでなく、謹慎していた身として何かを始めたいという宮迫さんの気持ちに理解を示す。自分自身も知らなかった部分を引き出してもらったこともあり、同じように感謝している後輩は大勢いる中で代表して感謝したいとも。そして雨上がりのファンとして、2人揃った姿を見たいので、宮迫さんには2人で揃うことを諦めないでほしいと。
原西さんは意外な事実から入る。
原西「えーっとまぁあの〜宮迫さんがアメトーークの番組2年ぶりぐらいですか?に登場されたということなんですけども。あのー、正直僕もスタジオは2年ぶりぐらいなんですよ」www
そしてなぜか勢いモノマネ『ビルゲイツ』を披露wwこんな状況下でも面白いの素敵ですわ。
原西「えー、一言だけです。いいですか、僕たちは、雨上がり決死隊、大好き芸人です!やったー!!ありがとうございます!!」
藤本さんは号泣しながら解散反対の気持ちをぶつける。
藤本「まあいろいろ話聞きましたけど、宮迫さんが悪いですやんもう…」
宮迫「そうやで、俺が悪いよ…」
藤本「宮迫さんのせいですよもう!雨上がり…無くなるんですよあなたのせいで!すみませんもう最後やからもう、思てる事言わせてもらいますけど。どんだけ迷惑かけるんすかマジで!……すんません、やっぱり、今はもう信じられないです雨上がり決死隊が解散するっていうのは。………………もうなんとかならないっすかこれ?もう、ほんとに…。東野さん、なんかもう、すんません」
先輩の解散を受け入れられない藤本さんの悲痛な叫びがスタジオを包む。そこで名前を出された東野さんの反応はこう。
東野「俺、ケツ仕事があんねんけど…」wwwww
ここで一言で持ってくの強すぎる!ww ちなみに宮迫さん、「ケツは知らんわ!」って言ってるけどそれは違うよ。それはあんたのせいだぜ。
何年かかっても再結成してほしい、そして悲しい涙ではなく、再結成して嬉しい報告会で集めてもらって泣きたいと。そういう気持ちは本当に嬉しいとしながら、蛍原さんはこう切り出す。
蛍原「本当にありがたい言葉なんですけど、もうやっぱり、あのー、それぐらい、フジモンみたいなことを僕、1年半毎日泣いてたんで、もう、あのー、はい、それは…自分なりに決定したことなんで、気持ちは嬉しいんですけど、って感じです」
1年半も毎日。原西さんが始めの頃に言ってたみたいに相当悩んだ様子がこの口ぶりから伺える。あまり意見を発しなかった蛍原さん、当たり前だけどとても大変だったんだろうな。
最後に雨上がりからメッセージ。1人ずつ視聴者を始めテレビ朝日や関係者に感謝を述べた後、宮迫さんが出川さんに九九の7の段を要求。だいぶ場違いに感じたか、出川さんは雨上がりのドロップキックが最後に見たいとこちらはナイスな要求!
宮迫「え〜と…。蛍原さん。え〜、三十…三年かな?」
蛍原「(三十)二年です」
宮迫「二年?」ww
東野「お前それあかんぞ!(笑)」
蛍原「すごい、すぅっごいそういうとこよ。すっごいの、すっごいのそういうとこなの。一番大切なとこ」ww
感謝のドロップキックをぶちこんで番組終了!蛍原さんはどうみても浮かない表情。そりゃ解散だからそうなるか。
ラストはRCサクセション『雨上がりの夜空に』をバックに2人の過去映像と、直筆メッセージ制作風景を。決して明るい雰囲気だけでは終われないのが解散の悲しいところ。
あの会見があった時、宮迫さんにとって史上最大の窮地であると同時に、生まれ変わる史上最大のチャンスでもあったと思っています。YouTubeを始めると聞いた時もそのタイミング込みでビックリしたもんですが、今までとは違う『新しい宮迫博之』を見せるには十分な機会だし、もし念願かなってテレビに復帰した時には、不祥事も全部ケチョンケチョンにイジられて激しくキレる宮迫さんが見れるのかな、そうなったら楽しそうだな…と想像してました。
しかし実際に始まったYouTubeでは、芸人のエピソードを連発したりワンナイのコントキャラを演じたり、『タレント・宮迫博之』像を崩したくないんだなという印象が強かったです。もちろん全部が全部そうじゃなかったとは思うけど。1からやり直すのかと思ったら30ぐらいからやり直してる感じ。テレビに復帰したらひな壇の端っこからやり直したいとか、最後の挨拶では泥臭く生きる姿を笑ってもらいたいとか言ってましたが、宮迫さんの思う泥臭さとこっちの思う泥臭さにもズレがあるような気がしてなりません。その印象はYouTubeを始めた時からずっと変わらない。変わらないままこの日を迎えてしまったことが、なんだか残念だなという感じ。
ただ最初にも書きましたが、2人がきちんと揃って報告する機会があって本当にそれはよかったなと思います。SMAPなんて何も喋らせてもらえない最悪の事態だったけど、所属もバラバラになって大崎会長に文句言われてるこの状況下で、ABEMAで配信できるように尽力したスタッフの皆さんの雨上がり決死隊に対する愛は相当強いものだというのがよくわかりました。本人たちの実力はもちろんですが、スタッフにも恵まれたコンビだったんだなと。雨上がり決死隊の2人で作り上げてきたアメトーークが好きだったので、もう2人の復活は(今のところ)無いと思うと寂しいけど、これはしょうがない。本当にお疲れ様でした。もう宮迫さんには選択を間違えて欲しくないな〜。それだけ。